鍵を握るのは管理職

開業することは、自分の興味のある分野で力を発揮でき、いわば自分の思うように仕事ができる素晴らしいものだ。しかし、会社を運営し成功していくためには、マーケティングの知識やノウハウがつきものだということを忘れてはいけない。

マーケティングとは、顧客のニーズに合った商品をふさわしいターゲットに向けて提供することができるよう管理することだ。マーケティングを行うためには様々な視点から働きかける必要がある。市場の調査、広告などの宣伝、その商品がターゲットのお客様に効果があるのか検証することなど、多面的な視点を持つことで初めてマーケティングが成立するのだ。

マーケティングで明確化された企業としての目標や達成すべき事項を、どう遂行していくかには、管理職の腕にかかっている。管理職とは、社員全体を指揮し、組織としての会社を運営していく人のことを言う。つまり、事業主の方針と社員全体のスキルを把握し、目的達成に向けて組織を動かしていかなければならないのだ。演劇の世界で例えるなら、事業主が台本(脚本家)、社員がキャスト(舞台俳優)であるとすれば、管理職は台本を読み取りキャストを考え、俳優の持ち味を生かした舞台を考える演出家にあたると言えるだろう。管理職は、市場調査、宣伝、効果検証を効果的に行うためのマーケティング戦略を理解した上で、社員一人ひとりの能力を発揮していけるよう努めていかなければならないのだ。

開業する人によっては個人事業主という形で社員を雇わないということもあるだろう。その場合は、事業主、管理職、社員すべての顔を持ち仕事に携わることになる。また、個人事業主の場合、マーケティングだけで仕事を得るのは難しいこともある。そういう時はエージェントやクラウドソーシングなどを利用すると良いだろう。(参考情報:開業を成功させるにはマーケティング

開業というのはメリットもあるが、大変なこともたくさんある。そういったところもよく理解してから、開業するのかどうかを検討してほしい。